6 ぎっくり腰

ぎっくり腰は、「魔女の一突き」とも言われて、急に動けなくなることが特徴です。

ぎっくり腰の患者様は多く来院されますので、いつも原因を伺うのですが、「下のものを取ろうとして前かがみになったとき」、「うつ伏せから起き上がろうとしたとき」、「くしゃみをしたとき」など、健康な人がしても痛める原因にはならないようなものがほとんどです。

要するに実際にぎっくり腰になった動作は引き金にしかすぎず、本当の原因は腰の疲労の蓄積です。

よくある原因は以下です。
(1)座りっぱなしの仕事で腰の筋肉が硬くなっていた

(2)前かがみで重いものを持つ・運ぶなど腰を無理に使い過ぎた

(3)寝不足で腰の疲労回復が不十分

(4)下肢の冷えから腰の筋肉に緊張が起こる

(1)腰の筋肉はじっとしていても柔軟性がなくなり硬くなる特徴があります。
肉体労働の方だけでなく、デスクワークの方も日頃から適度な運動をするなどして腰が硬くならないように予防をされると良いと思います。

(3)ぎっくり腰が頻繁に起こる方や慢性腰痛が治らない方は睡眠時間が足りていない可能性があります。
腰の筋肉は立っていても座っていても身体が前後に倒れないようにいつも働いてくれています。
横になり休んでいるときだけ腰の筋肉は休養できる訳です。
睡眠時間を6~7時間ほど取り腰の筋肉の疲労をきちんと取るようにしましょう。

(4)下肢の冷えからも腰に症状が出る場合があります。
女性の方に多く見られます。
冷え性の方は腰痛予防として足元を冷やさないように心がけることも大切です。
靴下を2枚履いたり、ときどき半身浴や足湯をするのも効果があります。

当院では、ぎっくり腰には鍼通電療法をお勧めしております。
鍼通電療法とは、鍼を刺して鍼に電気を流す方法です。
もちろん他の治療方法でも回復しますが、鍼が一番早く治ることが多いです。

まず、お話を伺い、お身体を触らせて頂いて、鑑別をします。

ぎっくり腰の場合は、まず身体の動きの悪い筋肉に鍼を刺してから、鍼に電気を流します。

鍼が初めてという方もおられるので、「痛くないですか?」とよく聞かれますが、髪の毛ほどの太さの鍼を使っておりますので、痛みはほとんど感じません。

「痛くなくてトントンと電気を感じるところで教えてください」と言ってから鍼に電気を流していくのですが、おもしろいのはだいたいの方はかなり強い電気量で「はい」と言われるところです。

硬くて動きが悪くなっている筋肉が鈍感になっているためだと思います。

腰の痛みが取れてくるに従い、電気量も「強い」から「普通」に戻ります。

昨日来られた初診の方も
「1回の治療で痛みが9割治った。」「助かりました。」
ととても喜んでくれました。

人間の身体は生ものですので、必ず効果が出るという保証はでき兼ねますが、3人に1人くらいは動けなかった方が元気でピンピンになって帰られます。1回で治らなくても治る早さが早いように感じます。

頻繁にぎっくり腰になる方は、日頃からぎっくり腰にならないように予防に努めてください。

ぎっくり腰になった場合はすぐに治療にいらしてくださいね。