2 腰痛、足のしびれ

腰部捻挫(いわゆる「ぎっくり腰」)、変形性腰椎症、坐骨神経痛、腰椎椎間板ヘルニア、梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)、腰椎分離・すべり症、骨粗鬆症など種々の病名があります。

腰痛の原因は、骨や筋肉の異常に基づくものが多いです。
生活習慣や過ごし方に問題がある場合も多く見受けます。
(1)睡眠不足
(2)長時間の座りっぱなしや立ちっぱなし、
(3)冷え(血流障害)
も大敵です。思い当たる方は生活の見直しが先決です。

治療に通っておられる方は、治療を受けながら身体の状態に合わせて以下の運動をされるとより早く改善します。
治療に通っておられない方も、継続することで症状が軽快・改善してきます。

   タイプ別に分けた腰痛 ~鑑別法と対処法~

(1)伸展型腰痛  (腹筋運動、膝抱え込み運動)

(2)屈曲型腰痛  (背筋運動)

(3)睡眠と腰痛の関係

(4)レントゲンやMRIで異常がある場合の対処

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Q,「腰が痛いときは腹筋をしたら良い」○か×か?
A,腰痛のタイプによって違います。
  腰の反りがない人が腹筋ばかり強化すると益々腰が丸くなり
  バランスを崩して痛みが出ます。こういうタイプの方は背筋を
  鍛えてあげる必要があります。
   逆に腰が反り過ぎている方。背筋ばかり鍛えると腰の反りが
  きつくなり筋肉や神経を痛めます。腹筋やおなかを抱え込むような
  ストレッチをしましょう。

ここからは、このような内容を少し詳しく書いてゆきます。
自分の体を良く知り、身体に合わせた対処をしましょう。

腰椎の前後の反り方で(Ⅰ)伸展型と(Ⅱ)屈曲型の2タイプに分けられます。
はっきりと鑑別できる方とそうでない方に分かれます。
はっきりと鑑別できない方は、鑑別できないこと自体が悪いということではありません。
(むしろ腰椎の前後の反りについては正常な場合が多い。)
はっきりと鑑別できない場合は(Ⅰ)と(Ⅱ)の対処法をバランス良く行ってください。

伸展型腰痛

(Ⅰ)伸展型腰痛
・中年太りでお腹が出っ張ってしまった。
またはヒールをいつも履いている。

→腰椎の前への反りが強すぎて(腰椎の前弯増強といいます)
伸展型腰痛の恐れがあります。

[症状]
腰を反らした時に骨の中心辺りに痛みがある。
痛くて反らすことができないなど。

これは腰が自然な姿勢の状態で反っているために、
反らすことにより更にきつく彎曲して痛みが出るということです。

[対処法]
痛みが強い場合は、整骨鍼灸院や病院で治療を受けてください。
腰痛のタイプによって対処の方法も変わりますので。

痛みが軽い場合は、腰椎の前弯を少なくするように
「腹筋」と「膝抱え込み運動」をされると効果があります。
患者様にも治療と併用してご指導しています。
3分ほどでできますので、毎日継続してください。

腹筋:仰向けの姿勢から膝を90度に曲げて
   足を着けた状態で行ってください。
   (1)決して反動を付けないで息を吸いながらゆっくりと
      おへその辺りをみながら少しだけ上体を起こします。
   (2)少しだけ上体を起こしたら、そこで3秒ほど止めます。
   (3)息を吐きながら、ゆっくりと上体をもとに戻します。   
    ※腹筋をして痛みを伴う場合は、中止してください。
    ※うまくできない方は首をアゴにつくように曲げて、
     お腹を使っていない方が多いです。
     手はお腹において、首は動かさずに
     お腹を丸めるように行ってください。
腹筋_R.jpg

膝抱え込み運動:仰向けの姿勢でお腹の前で膝を抱え込みます。
        背中から腰の筋肉のストレッチなので、
        10~30秒ほどかけてゆっくりと行ってください。
        ※痛みを伴う場合は、中止してください。

屈曲型腰痛

(Ⅱ)屈曲型腰痛

・猫背、またはいつも前かがみの悪い姿勢で歩いている。
→屈曲型腰痛の恐れがあります。

[症状]
背筋のような「腰を反らす」動作ができにくくなります。

他人に見てもらうとうまく腰を反らすことができていない。
症状が進んでいる人は座っている状態でも背骨が後ろに出てきて、
背もたれの硬い椅子に座ると腰の骨が当たって痛かったりします。
背筋の弱化や不良姿勢によって腰椎の前弯が減少してしまった状態。

(※)鑑別のポイントを復習
   屈曲型と伸展型の鑑別のポイントは、まず自然の姿勢です。
  お尻が出っ張っている(伸展型)のか引っこんでいる(屈曲型)のか。
   共に反らすことが困難な場合が多いのですが、
  伸展型の場合は腰骨の中心部に痛みがあって反らせない。
  屈曲型の場合は自分では反らしているつもりでも、傍から見ると
  腰の反らす動作がうまくできていない(反っていない)ところがポイントです。

[対処法]
痛みが強い場合は、整骨鍼灸院や病院で治療を受けてください。
腰痛のタイプによって対処の方法も変わりますので。

痛みが軽い場合は、腰椎の前弯を作るように
「背筋運動」をされると効果があります。
患者様にも治療と併用してご指導しています。
1~3分ほどで結構ですので、毎日継続してください。

背筋運動(ステップ1);うつ伏せの状態から床に手を付きます。
            ゆっくりと肘を伸ばしながら腰、背中を
            意識して反らしてゆきます。
            慣れてくれば、手の力をゆるめて腰と背中の
            力を使って反らしてゆきます。
            ※背筋運動をして痛みを伴う場合は、背筋運動を中止してください。
            ※背筋運動(ステップ1)が痛みなくできた方のみ
             背筋運動(ステップ2)を行ってください。
背筋運動(ステップ1)_R.jpg

背筋運動(ステップ2):うつ伏せの状態から手は頭の後ろ辺りに持ってゆきます。
            反動をつけないでゆっくりと腰、背中を反らせます。
            ※背筋運動をして痛みを伴う場合は、背筋運動を中止してください。

※背筋運動をして痛みを伴う場合は、中止してください。
※背筋運動(ステップ1)が痛みなくできた方のみ背筋運動(ステップ2)を行ってください。

腰痛と睡眠の関係

腰に痛みを抱えており、
長期に渡って改善がみられない原因の一つに
睡眠不足が挙げられます。
腰の筋肉はお腹の筋肉と協力して、
身体が前後に倒れないように常にがんばってくれています。
座っているときも、立っているときも腰の筋肉や
椎間板(腰骨と腰骨の間にあるゼリーのようなクッションのこと)
には負荷がかかっており、腰の筋肉が完全に仕事から解放されるのは、
寝ころんだ姿勢のときのみです。

腰のヘルニアやぎっくり腰を頻繁に繰り返す方には
睡眠時間が少ない方やお仕事が夜勤など
睡眠の影響を受けている場合もよく見受けられます。

大人の場合、理想的な睡眠時間は6~7時間です。自律神経の観点からみましても、
4~5時間は交感神経緊張状態(※1)を招きやすく、
8時間以上の睡眠は副交感神経緊張状態(※2)を招きやすいです。
(※1)交感神経緊張状態:免疫力が下がり、病気にかかりやすい。
病気になったときに抵抗力が低く治りにくい状態。
(※2)副交感神経緊張状態:大病にはなりにくいものの身体が緩み過ぎている状態。
気持にもしまりがなく調子が悪い状態。

腰の調子が悪い方は寝不足は禁物です。
睡眠時間が少ない方は腰がおかしいと思ったら、
睡眠時間を長くしてあげるということも
立派な養生であり、治療になりますよ。

私の経験上、一つ大切なことがあるのですが、
レントゲンやMRIで問題があるからと言ってかならず痛いとは限りません。
また、それが原因で痛んでいると完全に決めつけてはいけません。

私はもともと医療法人の病院で勤めていましたので、レントゲンやMRIなどの検査データをたくさんみてきました。
例えば、下肢のしびれを訴える腰椎椎間板ヘルニア(※)の患者様で
反体側にヘルニアがある症例もみました。
(本来は、右にヘルニアがあれば右下肢がしびれます)
(※)「ヘルニア」とは「飛び出す、脱出する」の意味で、椎間板が後方に飛び出して
神経を抑えることで痛みやしびれが出現します。
腰椎椎間板ヘルニア.jpg

また腰椎分離・すべり症は腰椎が前後にずれて後ろを走っている神経を抑えるために
痛みや下肢のしびれが出現する疾患です。
レントゲン上、すべりが大きくても痛みやしびれがない症例もあれば、
逆にすべりが少なくても強い痛みとしびれを伴うこともあります。
腰椎すべり・分離症.jpg

こんなことばかり言うと「じゃあ、レントゲンを撮る意味はないのか?」
と思われる方もおられるかもしれませんが、そんなことが言いたいわけではありません。

我々、治療家もレントゲンやMRIの検査所見は参考にしています。
例えば「この症例は、身体のこの部分にしびれがあるので、
右腰の5番目の神経が圧迫されているのではないか。」
と推測します。
患者さんからMRIの結果を聞くと腰椎椎間板ヘルニアで
右の腰椎5番と仙骨1番の問題であった。など、
レントゲンやMRI検査によって、なるほどやはりそうだったかと
裏付けが取れることも多いです。

あとケースとしては少ないですが、内臓疾患やがんの骨転移などでも
腰痛を訴えることがあり、やはり検査する意味はあります。

ただ、手術をして思うように改善しなかったという話を聞くことがあります。
では、それはなぜなのか?
要は「ここが問題がある」とポイントにしていた身体の箇所が
実はそこが原因で痛んでいたのではなかったという可能性もあるということです。

手術を受けると一度身体を切るわけですから、神経が損傷したりして
痛みやしびれなどの後遺症が残る可能性もあります。
実際に手術の後遺症が残ってしまって後悔される方もみてきました。
リスクを伴いますので、手術は最終手段として考えた方が良いです。

Q、骨が変形しているのだから、痛みは治らない。
A、×
 老化による骨の変形は簡単に治るものでないことは確かです。
 ただし、「骨の変形がある人は皆痛い」なんてことは大間違いです。
 骨が変形を起こしていても関節のズレや筋肉の調整をすることで
 痛みは改善しますし、治ることもあります。

腰痛の原因は、骨や筋肉の異常に基づくものが多いです。
生活習慣や過ごし方に問題がある場合も多く見受けます。
(1)睡眠不足
(2)長時間の座りっぱなしや立ちっぱなし
(3)運動不足、冷え(血流障害)
も大敵です。思い当たる方はまず生活の見直しが先決です。

[結論]
「痛みが改善しないときに診察やレントゲン検査を受けることは
痛みの原因を考える上で良いことです。
 ただし、検査結果を鵜呑みにしてはならないと思います。
検査結果が悪くても、良くなった症例は実際にたくさんあります。
もし、手術を勧められた場合は、本当にそれが必要なのか
治療や他の手段では改善しないのかを再検討すべきです。」

[最後に]
腰痛症(Yahoo!ヘルスケアより) >>
検索サイト「Yahoo!JAPAN」で「腰痛」と検索するとこのページが一面に出てきました。(2011年8月現在)

「検査の異常と症状を簡単に結びつけて判断してはいけない」と書かれています。
私が、腰椎椎間板ヘルニアや腰椎分離・すべり症の例を書かせて頂いたのは
この説明に当たると思います。

「手術以外に方法はないと整形外科医にいわれ、・・・改善は無理かなと思っていた例が、
漢方治療や鍼灸治療で意外にも効果を現すことがあり」とも書かれています。
手術を受ける前に、まずは自分の生活を見直すことです。(無理をかけ過ぎていないか?)
そして、身体に取って害のない治療から受けてください。

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